ロシア日記 2日目

シベリア鉄道1日目の道のりである。移動距離にして 1425 km である。

ハバロフスク駅に1時間弱停車したため、当然駅舎の外に出ることは叶わないものの軽いストレッチと散歩を楽しんだ。写真には残していないが「JU-JITSU」(柔術)と書かれたジャージを履いた子供がホーム上でスパーリングをしていたり、タバコを吹かしていたりと皆自由だった。

シベリア鉄道の乗り心地にもそろそろ慣れはじめ、いくぶんかの準備不足に気づきはじめた。

まず電源であるが客室にコンセントはなく、廊下に適当に生えていてこれは事前情報通り。変換器を用意して廊下で充電すればいいやなんて思っていたが、人が通るたびに変換機とコンセント・バッテリー一式をどかしながら言葉が通じないのではにかんだ笑顔をするのはさすがにしんどい。結果からすると、たまたま同室の人が延長ケーブルを持っていたので曖昧なコミュニケーションを取ったところ共用の許可をもらった。ありがたや……

次にメシである。実は2日目の今日はメシに未だありつけていない。正直荷物もそこそこ多かったので食事は車内で済ませれば良いや、と思っていたのだが、レストラン車に入ろうとすると追い返されてしまうわ、「ピロシキ〜」と言いながら音速通過する車内販売の捕獲は難しいわで断食状態である。水分はウラジオストク駅のスーパーマーケットで買ったやたら濃いリプトンのレモンティーで凌いでいるが、なんとかして3日目にはメシにありつきたい。

メシを手に入れるチャンスは今の所3通りあるはずで、1つはレストラン車をなんとかして利用する。言葉が分からないので理由は不明だが、多分何か利用できるタイミングみたいなのはあるのだろう。客室で横になっていたら乗務員兄貴が朝食と夕食のメニューが書かれたものを渡してきてくれたので、多分きっと何かはあるに違いない。(結局そこに書かれたメシは食えていないけど)

2つ目は音速で通過する車内販売のピロシキを捕獲すること。2段ベッドの上から勇気を出して大声で止めないといけないので心の準備が大事っぽい。難易度的には一番低いかもしれないけど、1日中ごろ寝していて3回しか通過しないレアキャラ。

3つ目は駅に長時間停車したタイミングで、駅のホームなどで仕入れること。下調べによると、駅のホームでメシを売ってる人がいるとか、駅内の自販機などで食料を入手できるらしい。

それでは長時間停車する駅ってどこなのよという話になると情報を入手する必要が出てくるが、ここで頼みの綱であるインターネットがつながらない!正直これが一番つらいかも。

そもそも国土が広すぎるロシアではある程度インフラが整っていないのは予想していたが、駅に停車している間、または市街地を走っているとき以外は基本的にインターネットが使えなくて、電波状態表示領域には「圏外」もしくは通常 3G だの LTE だの表示される箇所に「E」と表示されている間はほぼNG。 暇つぶしにネットサーフィンはおろか、情報収集にも支障が出るのでなかなか困ったちゃんである。幸いにして時刻表と停車時間情報は入手できたし(そもそも廊下に貼ってあった)、必要な設備(トイレや給湯器)もなんとなくで利用できたので、たまにはインターネットのない生活もいいかな〜程度で済んでいる。

次の長時間停車はベロゴルスク駅で、およそ現地時間で深夜1時過ぎの到着となる。無事に起きられて、水と食料を入手できることを願おう。ピロシキ食べたい〜